ゴーンガール

2015年12月15日 映画
今年3回目の更新かな。去年も一昨年も3回だったけど本当はもっと書きたいとは思っています。しかしながら最近はゲームやアニメ、イベントの感想を書く時、DiaryNoteに長文でまとめるかtwitterでサッと書いてしまうか悩んだ末にほとんど後者になってしまうんダヴィンチ。

で、映画『ゴーンガール』の感想をtwitterで140文字に無理やりまとめたら見ていた2人からリプ貰ったりして「なんかサッと書くのも勿体無かったかなぁ」と思ったので結局DNにまとめることにします。ついでに映画やミステリーに関して思っていたこともあるし。3回ぐらいは更新しておきたいし。

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映画『ゴーン・ガール』
幸福だと思われていた、とある夫婦。しかし、妻が突然失踪する。警察と過激化する報道からの圧力によって、夫の温厚な人柄のイメージが崩れ始める。夫の浮気と不確かな行動に世間はある共通の疑問を抱き始める。「夫が妻を殺したのではないのか?」

俺の趣味活動はゲーム漫画アニメ声優が基本で、そこにないものを映画で補完するサプリメント的な感じなので、そこまで見た本数は多くないと思われる。世間の平均は解らないけど、周りにはとりあえず話題の新作は見ている人が多そうだしそういう人と比べると。
そんな俺でも666万30年ぐらい生きてるとそれなりの本数は見たはずなので流石に幾つかのパターンは見えてきた。まずミステリー映画の基本はこうだ。

1.大きな謎が1~2時間の物語の中で少しづつ紐解かれていく

そして謎があまりにも不可思議過ぎるものの場合は
2.主人公に精神疾患があり、登場人物あるいは世界そのものが作られている
3.登場人物の誰かが大きな嘘をついており、物語や提示された情報が大きく歪められている
このような叙述トリックでドンデン返しをしてくる映画も多い。

4.全く想像できなかった結末であり、見終わった後に完璧な構成に気づいて震える
これは理想で、こういう映画を探して一つ一つ見ていってるんだけど、あるいは1、2、3のパターンでも作品としてテーマが完遂されてたり細部まで作り込まれていればそれもまたオリジナリティのある作品だと思うのでそういう作品でも構わない(偉そうだが)

ではゴーンガールがどうだったかというと4じゃないけど想像できなかった結末ではあって……
見る前は知らなかったのだが、この映画は2時間以上あり、前半部分はミステリーだが後半部分に関しては違う。調べたら「ブラックコメディ」とされていてしっくりくる表現だ。そして上述の通り前半のミステリーに関しては予想できていた分、後半の方がむしろ予想外の展開だった。

この作品はそういう流れや予想外の展開を楽しむジェットコースタームービーなのかもしれないが、テーマとしては「夫婦のあり方」ではないかと思う。だから既婚者や結婚を予定している人の方が良くも悪くも楽しめるだろう。残念ながらその点では全く身近ではなかった。
個人的に気になったのは一部除いたキャラ、民衆や警察などがバカだったりクズだったりそこも描きたかった部分なのかもしれないが、どうもテーマ(結論)に辿り着くのに無理やり動かしているように感じてしまった。
これがニコニコホラー生放送で山田悠介作品の後に同じような感覚で見て「アメリカのB級ホラーは金かけてんなぁ」とコメで茶化しながら見たらもっと素直に評価できたかもしれない。実際ブラックコメディという評価や映画館で笑ってる人もいたという話なので、あまり印象に捕らわれないように前情報を見ないようにしていたのがむしろ「ミステリー映画」「大作」という前提に捕らわれて肩透かされてしまった感、裏目に出てしまった感はある。

なんだかんだで3か月振りにDNを書いてしまったぐらいなのでパワーのある作品ではあるのだろう。特に役者の鬼気迫る演技は強烈だった(正直この映画は「○○の演技が凄かった」というのすらネタバレになる気がするので名前は伏せるが見た人なら誰の事か解るだろう)

映画に関しては限られた尺の中でどういう風に切り取るかと言うのも大きな評価基準だけど2時間半と言う長尺でも長過ぎるとは思わなかった。だから構成も完璧ではないけど上手くはあったんだろう。
ただ映画館で見ていたら漏らしたかもしれない。最近トイレ近いし。
クソみたいな近況でこの項、完。

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