Hi.
第5回総選挙中間2位、あなたのエリーよ。
これ、とうとう来ちゃったかな……?私の時代が……
まあすぐに真姫返されるだろう総選挙の話は置いといて、
アニメの感想まとめましょうか。
最初に書いとくと、これはあくまで俺のラブライブ観であり『俺はラブライブをずっと見てきた。だからラブライブとはこういうものであり、これ以外はおかしい』という主張ではないので、ご了承下さいというかご安心下さい。
----------------------------
自論ですが、アニメという媒体、特に原作付きの作品のアニメ化は『表面を切り取ることしかできない』と思うんですよ。これはもうメディアの違いに因るもので、例えばジョジョなんかは皆が共通認識で持ってる要素を上手く切り取ってますが、それでも「これじゃギャグアニメだ」みたいな不満を持つ原作信者が出てくるのは、もうどうしようもないと。
さて、メディアミックス前提のG’s企画であるラブライブには明確な原作というものがなく、しいて言うなら原案の"ゴッド"公野先生が作り、G’sの読者コーナーなどで育んでいるキャラクターがメインで、CDドラマやPV、漫画版などで少しづつキャラクターが付加されていっている。
ではそのキャラクター達がアニメでどう切り取られたかというと
■2年組
・穂乃果
ラブライブという企画を体現するまっすぐで一生懸命な女の子で、そこにちょっとおバカ要素を加えれば、はい!穂乃果の完成!というワケで、このキャラは切り取りやすかったのではないでしょうか。
中盤は真っ直ぐさ、おバカさが行き過ぎてゴクウやルフィのような少年漫画の主人公的な、他人の心情を汲み取らない軽薄さ愚鈍さを感じてしまう所もあったというか、そこはちょっと変にピックアップされてしまいましたね。また終盤の挫折に関しては賛否両論でしたし、「穂乃果はもうちょい他人の気持ちと自分の気持ちに上手く折り合いつけるんじゃないかな?」と思いましたが、これは穂乃果が主人公である事、監督が描きたかったテーマに引っ張られた面も大きそう。
よくも悪くもダントツに出番が多く・・・いや、一番いい扱いでしたね。
・ことり
ことり役の声優である内田彩さんが「フワフワした女の子」と話していましたが、アニメで複数のキャラクターが絡む場面では存在自体がフワフワした感じになってしまいましたね。
ことりは読者(ファン)である『あなた』を意識した対面的なつくりだと公野先生らしいベタベタ甘々な台詞が多く攻撃力が高いキャラなのですが、他の媒体では切り取りにくいキャラですね。
それでも穂乃果の親友であり初期メンバーであり、個人回も作って貰えるなどの優遇で一定の存在感はありましたね。
・海未
一言で表すと大和撫子で、そこにちょっと暴走癖や妄想癖を足して崩せば海未ちゃんっぽくはなるので、このキャラも切り取りやすかったのではないでしょうか。ただ他のキャラもそうなのですが、アニメは崩しすぎというか、海未が持つ凛々しさが大分失われてしまいましたが、許容範囲でしょうか。
穂乃果中心のシナリオなので満遍なく出番がありましたが、欲を言えば個人回も欲しかった所。
全体的に2年組はイメージを保ちつつ、上手くアニメ化したのではないでしょうか。
■1年組
・真姫
知的で美人、音楽的才能にも恵まれ家はお金持ち。基本的にはハイスペックな女の子だけどちょっと抜けてたり、自信家で調子に乗ってしまう所がある。これをアニメでは「ちょろいツンデレ」という図式に当て嵌めたワケですね。まあいいんじゃないでしょうか。解りやすくはあったし、出番も作れていたと思います。
中の人の演技が心配で実際アレでしたが、そこまで演技力が必要な場面はなく、助かりましたね。
・凛
穂乃果以上に元気でフリーダム、ボーイッシュな女の子。
「花陽が大好き」「自分が女の子っぽくない事を気にしている」などの飛び道具を持っており、4話ではそれらをチラ見せしましたが、全体を通してみるとアニメでもイマイチ使いづらい武器だったようです。また公野先生いわく「何を言っても嫌味にならないキャラ」が、悪性変異して毒舌キャラになってしまったのは残念。
穂乃果、にこと一緒に3馬鹿として扱われる描写も多く、アニメ化以前から言われている『モブキャラ』の謗りを払拭することはできなかった感が。まあ1クールで個人回も振って貰えずでは厳しいですね。
・花陽
アニメ開始時は眼鏡キャラになっていましたが、すぐに脱着。一部の人は「裏切り眼鏡リストに追加だ!」と怒ってましたが、それは放っとくとして、むしろ重要なのは『アイドルに強い憧れを持つ』というオリジナルのキャラ付けでしょうか。
……正直、これが気になっているというか、自分の中で消化できずにいます。『消極的で自分に自信がないけど頑張り屋さん』という元々のキャラに『アイドルへの憧れ』という要素はそれほど違和感なくフィットして、むしろ筋が立ったようにも思えるんですが……
それすらも無い、元々の『何も無い』キャラじゃダメだったのかな?と思ってしまって。「私には魅力なんてありません」この台詞の後に続くのは「でもアイドルへの想いは誰にも負けません」ではなく、ファンの「そんな事ないよ」であって欲しかったというか。まあ4話自体の演出が良かったので、割り切るべきでしょうね。
残念なのは5話以降、凛以上に上手く話しに絡めず、『ごはん好き』もワンポイント以上には使えず、むしろぽっちゃりキャラ、食いしん坊キャラが希に持ってかれそうな所でしょうか。
真姫ちゃんはいいけど、他2人は2期やってくれないと勿体無いかな?という感じ。
■3年組
・絵里
原案とキャラが違う人3位。
俺がエリチカ好きなのもあり、序盤はかなりキツかったですね。
公野先生がプロットを描いてる漫画版の『学校トップの美人だけどお茶目で、包容力があり、頼れる皆の生徒会長。穂乃果がアイドルに憧れを持つようになった切っ掛けの人であり、エリ自身も穂乃果の情熱に感化されていく』この設定が俺の持っていたエリチカのイメージに対し理想的すぎただけに、アニメ初登場時の
エリチカ「ちょっといい?(不機嫌そうに」
穂乃果「……誰?」
ここでもうかなりダメージを受けていましたが、7話までお茶目でもなければ包容力の欠片も無い激おこプンプンチカでさらにダメージは加速した。
8話の心情を吐露するシーンでは演出及びエリチカ役の南條さんの演技が素晴らしかったので多少回復しました。また9話以降は一気に原案のキャラに近くなりましたが、その落差にはちょい違和感。
ドラマを作る為の都合で1クールの半分以上を浪費された感があるので、2期作ってくれないと割に合わないよ!と俺は思ってたんですが、総選挙で中間2位ってことは皆の印象は悪くないんですかね。絵里役の南條さんも気にしてた事なんですが、アニメ化以前はエリチカの内面をあまり見て貰えず単なるツッコミキャラ扱いされがちだったので、アニメで上手く掘り下げられたという事でOKとすべきか。
・希
原案とキャラが違う人2位。
PVの時点で凄い違和感、いわゆるゼノグラ臭が漂う佇まいに怯えていましたが、案の定かなりキャラが違いましたね。元々は穂乃果・凛と共にμ’sの三馬鹿を担っていましたが、アニメではそのポジションをにこに譲り、むしろ全体を調整したり三馬鹿を調教したりする3年生らしい落ち着いた役割に。
包容力のあるキャラになったので「μ’sの幸運の女神」という自称には近づいたのかもしれない。
棒読みという批判も多かったですが、元のキャラと全然違う上に関西弁で落ち着いた口調という難易度の高い芝居が要求されては声優さんが混乱しても仕方ないかと。
中盤では原案キャラに揺れ戻しかけてましたが、今後どういうキャラになるのかが気になりますね。あとなんか凄い勢いでデブキャラが根付いてますが大丈夫なんでしょうか。そういうキャラではなかったはずなんですが。
・にこ
原案とキャラが違う人1位。
アイドルへの意識が高いというのは原案もアニメも共通なんですが、原案ではブリッコ9:クズ1ぐらいの割合だったのにアニメではクズ9:ブリッコ1になり、正直、このキャラ改変が一番嫌でした。
「小悪魔演じるのも大変よねー」この台詞はないよ。
なんて言えばいいんですかね。ミッキーに中の人はいないしプロレスはガチだしアイドル声優は全員処女なんですよ。恥ずかしくても馬鹿馬鹿しくても、そう言い切らなきゃダメなんですよ。そこまでしなきゃ信仰は生まれないんですよ。公野先生はそれが解っているからG’s読者みたいな狂信者がついている。3年間携わってきた京極監督がそれを理解してくれなかったのは残念。
原案のキャラは無敵すぎて全てを持っていってしまうので、そういう点でも変えざるを得なかったのかもしれませんが、原案のにこのキャラがみんなにどう評価されるのか見たかったし、終盤のにこが穂乃果に激怒する場面は元のキャラでもいけたというか、むしろそっちの方が良かったと思う。あとこのキャラじゃ、にこx真姫もやりにくいと思う。
シナリオの都合上、犠牲になった人達という感が。今後の他メディア展開で整合性取れるんでしょうか。
キャラクターはこの辺にしといて。
■シナリオ
終わってみれば、結構よかったです。
俺は脚本の花田先生が数多いる脚本家の中で二番目に嫌いなのですが、実際、今回も脚本の力というより演出の力、監督の力が大きかったと思っていますし、特に俺が面白いと思った8話のエリーが心情を吐露するシーンや終盤の流れは監督のアイディアらしく、むしろ花田先生は美少女動物園を作ろうとして監督に反対されたらしいので、まだ嫌いのままでいられそうです。
で、監督のやりたかった事は解ります。凄くよく解りますし、「女の子の成長ドラマを描きたい」と一貫し続け、終盤が重過ぎるとのたまう花田を殴り飛ばして意見を押し通したのは素晴らしいですよ。いや殴ったかは知りませんけど、殴ってて欲しい。
ただ前述したように一部のキャラクターが違いすぎて、原案とは切り離して見ようと思っていたのに原案の台詞を使ってきたり、8話の流れを強引にPVと重ねてきたり、最終的には「廃校がなくなってもアイドルを続けるのか?」というラブライブが内面に抱えるテーマに迫ってくる事が癪に障ってしまった。
まあ避けては通れぬ道だったと考え、頑張って納得します。
■まとめ
キャラクター批評に偏ってしまいましたが、もう長くなりすぎたし言いたいことは言ったので終わりましょうか。
ここまで不満を書き連ねてきてなんですが、いいアニメ化だったと思います。
2期はやってもやらなくてもどっちでもいいですが、やるならもう少しキャラクターやキャラクターの関係性を掘り下げて欲しいかな。
第5回総選挙中間2位、あなたのエリーよ。
これ、とうとう来ちゃったかな……?私の時代が……
まあすぐに真姫返されるだろう総選挙の話は置いといて、
アニメの感想まとめましょうか。
最初に書いとくと、これはあくまで俺のラブライブ観であり『俺はラブライブをずっと見てきた。だからラブライブとはこういうものであり、これ以外はおかしい』という主張ではないので、ご了承下さいというかご安心下さい。
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自論ですが、アニメという媒体、特に原作付きの作品のアニメ化は『表面を切り取ることしかできない』と思うんですよ。これはもうメディアの違いに因るもので、例えばジョジョなんかは皆が共通認識で持ってる要素を上手く切り取ってますが、それでも「これじゃギャグアニメだ」みたいな不満を持つ原作信者が出てくるのは、もうどうしようもないと。
さて、メディアミックス前提のG’s企画であるラブライブには明確な原作というものがなく、しいて言うなら原案の"ゴッド"公野先生が作り、G’sの読者コーナーなどで育んでいるキャラクターがメインで、CDドラマやPV、漫画版などで少しづつキャラクターが付加されていっている。
ではそのキャラクター達がアニメでどう切り取られたかというと
■2年組
・穂乃果
ラブライブという企画を体現するまっすぐで一生懸命な女の子で、そこにちょっとおバカ要素を加えれば、はい!穂乃果の完成!というワケで、このキャラは切り取りやすかったのではないでしょうか。
中盤は真っ直ぐさ、おバカさが行き過ぎてゴクウやルフィのような少年漫画の主人公的な、他人の心情を汲み取らない軽薄さ愚鈍さを感じてしまう所もあったというか、そこはちょっと変にピックアップされてしまいましたね。また終盤の挫折に関しては賛否両論でしたし、「穂乃果はもうちょい他人の気持ちと自分の気持ちに上手く折り合いつけるんじゃないかな?」と思いましたが、これは穂乃果が主人公である事、監督が描きたかったテーマに引っ張られた面も大きそう。
よくも悪くもダントツに出番が多く・・・いや、一番いい扱いでしたね。
・ことり
ことり役の声優である内田彩さんが「フワフワした女の子」と話していましたが、アニメで複数のキャラクターが絡む場面では存在自体がフワフワした感じになってしまいましたね。
ことりは読者(ファン)である『あなた』を意識した対面的なつくりだと公野先生らしいベタベタ甘々な台詞が多く攻撃力が高いキャラなのですが、他の媒体では切り取りにくいキャラですね。
それでも穂乃果の親友であり初期メンバーであり、個人回も作って貰えるなどの優遇で一定の存在感はありましたね。
・海未
一言で表すと大和撫子で、そこにちょっと暴走癖や妄想癖を足して崩せば海未ちゃんっぽくはなるので、このキャラも切り取りやすかったのではないでしょうか。ただ他のキャラもそうなのですが、アニメは崩しすぎというか、海未が持つ凛々しさが大分失われてしまいましたが、許容範囲でしょうか。
穂乃果中心のシナリオなので満遍なく出番がありましたが、欲を言えば個人回も欲しかった所。
全体的に2年組はイメージを保ちつつ、上手くアニメ化したのではないでしょうか。
■1年組
・真姫
知的で美人、音楽的才能にも恵まれ家はお金持ち。基本的にはハイスペックな女の子だけどちょっと抜けてたり、自信家で調子に乗ってしまう所がある。これをアニメでは「ちょろいツンデレ」という図式に当て嵌めたワケですね。まあいいんじゃないでしょうか。解りやすくはあったし、出番も作れていたと思います。
中の人の演技が心配で実際アレでしたが、そこまで演技力が必要な場面はなく、助かりましたね。
・凛
穂乃果以上に元気でフリーダム、ボーイッシュな女の子。
「花陽が大好き」「自分が女の子っぽくない事を気にしている」などの飛び道具を持っており、4話ではそれらをチラ見せしましたが、全体を通してみるとアニメでもイマイチ使いづらい武器だったようです。また公野先生いわく「何を言っても嫌味にならないキャラ」が、悪性変異して毒舌キャラになってしまったのは残念。
穂乃果、にこと一緒に3馬鹿として扱われる描写も多く、アニメ化以前から言われている『モブキャラ』の謗りを払拭することはできなかった感が。まあ1クールで個人回も振って貰えずでは厳しいですね。
・花陽
アニメ開始時は眼鏡キャラになっていましたが、すぐに脱着。一部の人は「裏切り眼鏡リストに追加だ!」と怒ってましたが、それは放っとくとして、むしろ重要なのは『アイドルに強い憧れを持つ』というオリジナルのキャラ付けでしょうか。
……正直、これが気になっているというか、自分の中で消化できずにいます。『消極的で自分に自信がないけど頑張り屋さん』という元々のキャラに『アイドルへの憧れ』という要素はそれほど違和感なくフィットして、むしろ筋が立ったようにも思えるんですが……
それすらも無い、元々の『何も無い』キャラじゃダメだったのかな?と思ってしまって。「私には魅力なんてありません」この台詞の後に続くのは「でもアイドルへの想いは誰にも負けません」ではなく、ファンの「そんな事ないよ」であって欲しかったというか。まあ4話自体の演出が良かったので、割り切るべきでしょうね。
残念なのは5話以降、凛以上に上手く話しに絡めず、『ごはん好き』もワンポイント以上には使えず、むしろぽっちゃりキャラ、食いしん坊キャラが希に持ってかれそうな所でしょうか。
真姫ちゃんはいいけど、他2人は2期やってくれないと勿体無いかな?という感じ。
■3年組
・絵里
原案とキャラが違う人3位。
俺がエリチカ好きなのもあり、序盤はかなりキツかったですね。
公野先生がプロットを描いてる漫画版の『学校トップの美人だけどお茶目で、包容力があり、頼れる皆の生徒会長。穂乃果がアイドルに憧れを持つようになった切っ掛けの人であり、エリ自身も穂乃果の情熱に感化されていく』この設定が俺の持っていたエリチカのイメージに対し理想的すぎただけに、アニメ初登場時の
エリチカ「ちょっといい?(不機嫌そうに」
穂乃果「……誰?」
ここでもうかなりダメージを受けていましたが、7話までお茶目でもなければ包容力の欠片も無い激おこプンプンチカでさらにダメージは加速した。
8話の心情を吐露するシーンでは演出及びエリチカ役の南條さんの演技が素晴らしかったので多少回復しました。また9話以降は一気に原案のキャラに近くなりましたが、その落差にはちょい違和感。
ドラマを作る為の都合で1クールの半分以上を浪費された感があるので、2期作ってくれないと割に合わないよ!と俺は思ってたんですが、総選挙で中間2位ってことは皆の印象は悪くないんですかね。絵里役の南條さんも気にしてた事なんですが、アニメ化以前はエリチカの内面をあまり見て貰えず単なるツッコミキャラ扱いされがちだったので、アニメで上手く掘り下げられたという事でOKとすべきか。
・希
原案とキャラが違う人2位。
PVの時点で凄い違和感、いわゆるゼノグラ臭が漂う佇まいに怯えていましたが、案の定かなりキャラが違いましたね。元々は穂乃果・凛と共にμ’sの三馬鹿を担っていましたが、アニメではそのポジションをにこに譲り、むしろ全体を調整したり三馬鹿を調教したりする3年生らしい落ち着いた役割に。
包容力のあるキャラになったので「μ’sの幸運の女神」という自称には近づいたのかもしれない。
棒読みという批判も多かったですが、元のキャラと全然違う上に関西弁で落ち着いた口調という難易度の高い芝居が要求されては声優さんが混乱しても仕方ないかと。
中盤では原案キャラに揺れ戻しかけてましたが、今後どういうキャラになるのかが気になりますね。あとなんか凄い勢いでデブキャラが根付いてますが大丈夫なんでしょうか。そういうキャラではなかったはずなんですが。
・にこ
原案とキャラが違う人1位。
アイドルへの意識が高いというのは原案もアニメも共通なんですが、原案ではブリッコ9:クズ1ぐらいの割合だったのにアニメではクズ9:ブリッコ1になり、正直、このキャラ改変が一番嫌でした。
「小悪魔演じるのも大変よねー」この台詞はないよ。
なんて言えばいいんですかね。ミッキーに中の人はいないしプロレスはガチだしアイドル声優は全員処女なんですよ。恥ずかしくても馬鹿馬鹿しくても、そう言い切らなきゃダメなんですよ。そこまでしなきゃ信仰は生まれないんですよ。公野先生はそれが解っているからG’s読者みたいな狂信者がついている。3年間携わってきた京極監督がそれを理解してくれなかったのは残念。
原案のキャラは無敵すぎて全てを持っていってしまうので、そういう点でも変えざるを得なかったのかもしれませんが、原案のにこのキャラがみんなにどう評価されるのか見たかったし、終盤のにこが穂乃果に激怒する場面は元のキャラでもいけたというか、むしろそっちの方が良かったと思う。あとこのキャラじゃ、にこx真姫もやりにくいと思う。
シナリオの都合上、犠牲になった人達という感が。今後の他メディア展開で整合性取れるんでしょうか。
キャラクターはこの辺にしといて。
■シナリオ
終わってみれば、結構よかったです。
俺は脚本の花田先生が数多いる脚本家の中で二番目に嫌いなのですが、実際、今回も脚本の力というより演出の力、監督の力が大きかったと思っていますし、特に俺が面白いと思った8話のエリーが心情を吐露するシーンや終盤の流れは監督のアイディアらしく、むしろ花田先生は美少女動物園を作ろうとして監督に反対されたらしいので、まだ嫌いのままでいられそうです。
で、監督のやりたかった事は解ります。凄くよく解りますし、「女の子の成長ドラマを描きたい」と一貫し続け、終盤が重過ぎるとのたまう花田を殴り飛ばして意見を押し通したのは素晴らしいですよ。いや殴ったかは知りませんけど、殴ってて欲しい。
ただ前述したように一部のキャラクターが違いすぎて、原案とは切り離して見ようと思っていたのに原案の台詞を使ってきたり、8話の流れを強引にPVと重ねてきたり、最終的には「廃校がなくなってもアイドルを続けるのか?」というラブライブが内面に抱えるテーマに迫ってくる事が癪に障ってしまった。
まあ避けては通れぬ道だったと考え、頑張って納得します。
■まとめ
キャラクター批評に偏ってしまいましたが、もう長くなりすぎたし言いたいことは言ったので終わりましょうか。
ここまで不満を書き連ねてきてなんですが、いいアニメ化だったと思います。
2期はやってもやらなくてもどっちでもいいですが、やるならもう少しキャラクターやキャラクターの関係性を掘り下げて欲しいかな。
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