今日を最後にフォフォフォ氏が旅立つ、って事で
エロゲークロスレビュー最終回です。
最後なんで企画自体を振り返ってみますかね。

3人×各2本チョイスで計6本のエロゲーをプレイしたワケですが、
まぁどれも酷かったですね。
唯一、やったさんのアドバイスを基にフォフォフォ氏が選んだ『遥かに仰ぎ、麗しの』だけは良シナリオの良ゲーで、世間的にもダントツトップの評価みたいですけど、個人的に順位をつけると

6位 フィギュアヘッド(システムもシナリオも、全てが圧倒的な酷さ)
5位 白銀のソレイユ(フィギュアヘッドを上回る糞シナリオ)
4位 Cool!(凡百のエロゲー)
3位 峰深き瀬にたゆたう唄(RPG部分は面白かったし、エロも充実してる)
2位 遥かに仰ぎ、麗しの(頭一つか二つ抜きん出てる感じ)
1位 終末少女幻想アリスマチック

こんな感じです。

終わってみれば、アリスマチックが一番楽しめたように思うんですよ。
いや、ガチでそう思ってるんですよ。
泣いたり(シナリオの酷さに)、
笑ったり(演出の酷さに)、
怒ったり(このゲームを買ってしまった自分自身に)
喜んだり(クリアした時の解放感に)
……色々ありました。そう、色々あったんですよ。
アリスマチックには全てがあったんじゃないかって、そう思うんですよ。
最もこの俺を熱くさせたゲームなんですよ。

他の誰でもなく、自分が気に入った一本を探すのは難しい事です。
この企画でそれが見つけられればいいなと思っていました。
そして、この企画を読んで触発された人が、自分の一本を見つけられれば
より素晴らしいんじゃないかなと。

ベンさんとフォフォフォ氏、その他様々な協力者、読者の皆様のおかげで
この企画は本当に素晴らしいものになったと、俺は勝手に思っています。
ありがとうございました。

そんな感じです。

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フィギュアヘッドは無かった事にして終わらせようかと思ったけど、そういうワケにもいかないよね。じゃあ一応レビューするよ!

エロゲークロスレビュー第2回(最終回)
エントリーNo.3 『フィギュアヘッド』
総プレイ時間 10〜20時間

あらすじ。
・プロローグ
地球の資源を枯渇させてしまった人々は宇宙に飛び出しました。
宇宙のどこかに存在すると言われる、資源の豊富な"新天地"を求め、
様々な組織が宇宙開発を進めていきます。
そんな中、地球圏にある半民半官の巨大組織『星系開発公社』と
銀河に散らばった『植民星系連合』が戦争を始めました。
ガンダムで例えると連合vsジオンみたいな感じです。
戦争は、星系開発公社の勝利で終わりました。

・第一部 復讐編
非正規市民のホワールはスラム街で燻った生活を送っていました。酷い生活でした。
ある日、公社のお偉いさんであるガストに見初められ、公社の艦に乗る事になったのですが、街外れで見つけた海賊艦から謎の少女トゥインを救い出そうとした事により海賊艦に拉致られてしまいます。
その艦は、トゥインを原動力として動く謎の無敵戦艦ゼピュロスでした。
元連合かつガストのライバルであるゲイル艦長、ゲイル達の過去を知る副官のおねーさん、ツンデレ、双子などのヒロイン達と交流していく事でホワールは宇宙の現状を知っていく事になります。いつしか彼は連合と公社、その他様々な思惑が絡んだ大きな争いに巻き込まれていくのでした。

・第二部 新天地編
公社のガスト、連合のゲイルは共倒れし、両組織の争いは休戦状態に。海賊達も解散。
トゥインと共に実家に戻ったホワールは、元通りのつつましい生活を送っていました。
そんなある日、"新天地"から送られてきた謎の電波により
全ての星の全てのチャンネルがジャックされます。
謎の少女「新天地に来いよ、トゥイン」
二人は再び昔の仲間達と艦に乗ることを決意するのでした。

こんな感じです。
かなり脳内修正しました。間違ってたらゴメンなさい。
シナリオにはアニメのファフナー等で有名な山野辺さんが関わってるらしく
設定は割と頑張ってる方だと思います。
まあ山野辺脚本って総じて脚本自体は糞だと思うんですが
これも例外になく糞シナリオです。

実はコレ、オチもそんなに悪くない。全26話なんですが、24話〜26話ぐらいの複線の回収、物語の帰結の仕方は「なるほど」と思いました。
問題はそこに至るまでの1〜23話です。ここらへんが複線バラ撒いてるだけ&どうでもいいキャラによる、どうでもいい話の連発で、全く面白くない。
アニメでもゲームでも、シナリオって結末と同じぐらい過程が大事だと思うんですよ。「終わりよければ全て良し」とはならないと思うんですよ。つまり1〜23話が苦痛なら、それは糞シナリオだと思うのです。

あとこのゲーム、システムがあまりに酷すぎて非常にイライラします。
ハッキリ言って、こんなに酷いゲームは久しぶりにプレイしました。
『お兄ちゃんやめて』以来だと思います。
CPUに負荷わざと与えてんのかと思うほど無駄に重い、
メッセージスピードが変えられない、バグでオートスキップが機能しない、
バックログの動作がおかしい(ホイールを下に回すと上に行く)、すぐフリーズする、
極めつけは、公式HPで修正パッチを落とそうとすると「404 NotFound」。
今もDLできません。
……これ本当に売り物?8000円ぐらい出して買った気がするけど、気のせいですよね。
気のせいだったら、どんなに救われる事か。

あと意味のない選択肢が超多い。
どっちに移動?
>1.スラム街
 2.スラム街
……何が違うんだよ!って感じのが所々にあります。
結局、どっち選んでも変わらないという。馬鹿にしてんのか。

・キャラクター

ホワール……
若さだけがウリの思春期真っ只中な主人公です。
でも主人公なので周りからはチヤホヤされるし、いつのまにか物語の中心人物になったりします。こういう主人公は上手く描かないとタダのDQNでプレイヤーはとても感情移入できないと思うんですが、今作は完璧です。完璧なDQNです。
プレイ中の俺はライジングインパクトのクエスターのごとく
「パーフェクト」と何度も呟いてしまいました。

トゥイン……
メインヒロイン。
ガムが好きそうな池沼ロリだな、なんて言われてそうですが
実際そんなに嫌いじゃありません。
ゼピュロスが破壊されても、彼女が乗った艦が新しくゼピュロスとなるっていう展開や、
最終的に新天地は破壊されるものの、歩く緑化装置のトゥインが子供を成し、その血族が増えていけばいつか世界は救われるかもしれませんね的な
いかにもエロゲー的なオチは面白いなと思いました。
でもキャラとしての魅力は別にありません。
パンツをよく見せてくれるぐらいです。安い女だぜ!

ゲイル……
ゼピュロスの艦長。第二の主人公と言えます。
別に活躍するからという意味ではなく、それぐらいDQNだという事です。
不満を爆発させた部下がクーデター起こしたりします。当然だとおもうよ。
それと、第一部の因縁の中心にいるキャラだと思うんですが、そういうものをロクに解消せずに自爆して死にます。あまりにもアッサリ死んだので、食べていたメロンパンを落としてしまうぐらいビックリしました。
しばらく考えた末に「ああ、体を張った爆発オチか」と勝手に納得したんですが、それはそれで、モノすごいブン投げ方だよなぁ。

ブリーズ……
ゼピュロスの副艦長。普通のお姉さんだけど、乗組員がDQNだらけなので、かなり苦労してるっぽい。一番マトモなヒロインだった気がする。どうでもいいけど。

エオリア……
ホワールの同僚でツンデレ。
出番が多いけど、話的にはものすごいどうでもいい。

ウェンディ&シルフ……
双子。
こいつら凄いよ。どっちがどっちがイマイチよく解らなくなるんだけど、
制作者もよく解ってないらしく、時々名前間違えてる。
なんかプロレスオタとかフィギュアオタとか色々な属性があった気がするけど、
結局は乗組員の数合わせ。

ガスト……
CV若本の悪役。ゲイルのライバルで、ホワールの幼馴染を寝取る第一部のボス。
なんかホワールを何度も認めてるけど、ホワールのどこにそんな魅力があるというんだろう・・・・・・

シュトム……
主人公の幼馴染だけどガストに寝取られる女の子。
個人的には好みだったんだけど、敵になるとかなりウザく、MAJORのトシくんみたいに黒くなる。最終的には死んで清算されます。安易だなぁ。

名前忘れたけど謎の少女……
トゥインの妹。正確には、どこぞのお偉いさんが作ったトゥインシリーズの一体。
彼女達がいれば地球は再び緑を取り戻す事でしょうという話らしい。
よかったね。

まとめ。
このゲームは3Dによる艦隊戦やアニメーションが随所にあって
正直クオリティが高いとはいえないんですが、まあ頑張ってるとは思います。
でも、別に必要なものだとも思わないんですよ。

このゲームはそういう部分とか、設定とか、
間違った方向に力入れてしまった感じがします。
もっと気合入れて作るべき部分を疎かにしてね。
スペースオペラを謳った壮大なゲームでしたが、
むしろ、壮大な企画倒れってのが相応しいなと思いました。

システム:2点(死ねよ。氏ねじゃなくて死ねよ)
シナリオ:5点(設定と結末は悪くない。しかし、そこに至る過程が苦痛すぎる)
キャラ:4点(誰も好きになれなかった)
総合:5点(クロスレビュー最低点?これでも甘いかな)

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